TechWave編集長・湯川鶴章さんの講演メモ。題目は「Google時代の終焉」
・今、何が起こっているのか
ex.) 紙の百科事典→ネットの百科事典(ネットデジタル)→wikipedia(ソーシャル)
すべてのメディアでこのような流れが起きている
最終形がソーシャル
・人はなぜ働くのか、なぜ生きるのか
表現するため、評価されるため、他の人とつながるため
→3つの根源的欲求を満たせるのがインターネット。
・進化の歴史
ポータル+バナー広告
↓
検索+検索連動型広告(2006、2007年くらい)←youtubeなどCGMに人が集まり始めてきてた。
↓ (CGMがメディアになり始める。でもどうやって儲けるのか。)
ソーシャルメディア+?
・Facebook
ログインボタン:既に登録済の友達の顔写真を表示→登録率の向上
Likeボタン:PANDORA(音楽サイト)、Yelp(グルメサイト)、Levis→人間関係から消費行動の促進につなげる
Analytics:男女比が出る、Likeボタン、googleがとれなかった嗜好が取れる、広告出稿が簡単
・Likeボタンを入れると効果が高まる
Facebook経由での流入が250%増
おそらく、ここ半年くらいでアメリカのすべてのサイトにlikeボタンがつくのではないか
→Facebookに全消費者の嗜好データが集まってくる
・Facebookの次の手
決済 : Facebookコネクト
位置情報
・Facebookが携帯の連絡帳になる?(モバイルにのってくる)
・5億人のユーザー(中国、インドにつぐ国の規模)
・Facebookでどんな変革がおきる?
パーソナライゼーション
SEO中心時代の終焉
→Techwaveは検索経由よりTwitter経由のほうが多い。どんなつぶやきをすればクリックしてくれるのか?
サイトの作り方を変えないといけない。この半年〜1年くらい?
・GoogleがFacebookを取り込む?
検索→人々のつながり
Facebookは情報公開に対してオープン
Twitterはgoogleが取りこんで、検索結果で表示されるようになった(リアルタイム検索)
一部、Facebookのデータがリアルタイム検索に入り始めている
→bing対抗。bingはFacebookを取り込む。Googleも取り込まざるを得ない
・広告
世界の広告市場6000億ドル
20%は顕在の刈り取り、残りは潜在(興味・喚起)に使われている。
Facebookは80%をとれる。20%はGoogleで。
・メディアがメディアじゃなくなる。メディアはコンテンツのストレージになる。
21世紀のメディアとはソーシャルメディアのことをいうようになるだろう。
・ゲームの変化
威のゲーム
軍事化:主権国家、国民
↓
冨のゲーム
産業化:産業企業、市民、世界市場
↓
智のゲーム
情報化:情報智業、智民、地球智場
・日本でどうなるか?
実名主義、プライバシーを重視
→文化の違いはあるが、人間みな同じ
・Twitterの影響で実名主義に対する考え方が変わってきた
Twitterほど頻繁にオフ会が開かれるメディアはなかった
→Twitterをやるようになってから、飲み会の設定をしなくなった
飲みたいときに、飲みたい人を集める
自分の情報を公開することによるメリットに気付く人が多くなってきた
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■質疑タイム
・実名のリスクについて
→必要な情報ってなんだ?という話。
メールアドレスさえあればOK。嗜好はmixiとかFacebookに担ってもらえればいい。
自分のところで名簿管理する必要はない。
・海外の人間関係の数よりも、ローカルの人の人間関係の数が増えたときがティッピングポイント
→日本はもうすぐ?Loops斎藤さんの記事参照http://blogs.itmedia.co.jp/saito/2010/09/facebook-d057.html
・ひとつのプラットフォームになるのは怖い
→自分の奥さんはTwitterはやってない。自分のつぶやきを奥さんに見られたくない。
人間はいくつものペルソナを持っていて、使い分けている。
それぞれにソーシャルグラフが必要?
Facebookはひとつでいい、ペルソナを演じる必要がない、と言っている。
演じ分けない世界が出来るのかもしれない。あと50年もすれば。
・ソーシャル対応に舵をきれる会社とキレない会社の差は?
→今はTOPの差。
ソーシャル対応が業績の差になって表れてくると、みんなやるようになる
・ソーシャルの次は?
→インターネットの特性を表した最後の形態がソーシャル
テレビ広告もはじめは、ラジオ広告を読んでる人を映すだけだった(15年間)
特性を活かす形になるまでそれくらい時間がかかる
インターネットも普及して15年でソーシャルが出てきた
Facebookをこえる何かは出ていない
新しいインフラが出てくれば話は別。
・ソーシャルで成功している会社は、何か問題が起きても炎上しない。
エンゲージメントが確立しているから。