映画「大脱走」を見て、自分が何屋なのかを問う

映画史に残る不朽の名作「大脱走」を
初めてスクリーンで見ました。


六本木ヒルズの映画館で
午前10時の映画祭
と称して、不朽の名作50本を週替わりで上映してて
今週が「大脱走」だったんですよね。


今回は、「大脱走」を見て、
「自分は何屋なのか?」
を考えた、というお話。



※見たことない人のための「大脱走」ざっくりあらすじ
 第二次世界大戦中の史実の話を題材とした映画。
 ドイツの第3捕虜収容所に収容された連合軍将校たちが、
 全員250名で逃げ出す(=大脱走)ことを企み、敢行する。



大脱走を企画する司令官みたいな人が
大脱走をするために、
必要な作業を洗い出し、
そして、一芸に秀でたものに、その役割を与え、作業を任せ、
みんなでひとつのゴール(=大脱走)を目指します


映画中に出て来た役割は以下の通り。


■穴掘屋
 収容所から外の森まで続く地下トンネルを掘る人
 腕力に自信がある人担当


■製造屋
 穴を掘るために必要なつるはしとか、
 トンネルの奥のほうに空気を送るエアーポンプとかを
 ありあわせのもので作る人
 器用な人担当


■情報屋
 収容所の所長とか、収容所を警備をしてる人とか
 各作業チームの進捗状況とか、とにかく色んな情報を知ってる人
 情報感度(アンテナ)が高い人担当


■偽造屋
 脱走後に必要なパスポートとか、身分証明書とかを偽造する人
 絵心がある人、緻密な作業が出来る人担当


■調達屋
 とにかく必要なものを集める人
 警備員とかをたらし込んで、外から物資を持って来てもらったりするため
 人たらしの能力がある人、交渉がうまい人担当


■仕立て屋
 脱走後に着る洋服を作る人
 裁縫が出来る人担当


■測量屋
 地下トンネルは、その出口がみつからないように
 近くの森まで掘る必要があるため、
 収容所から森までの距離(=トンネルを掘る距離)を測る必要がある。
 その距離を測る人
 測量技術を持ってる人担当


■土処理屋
 トンネルを掘った後に出る土の処理を考える人
 柔軟なアイディアを持ってる人担当


■警備屋
 警備兵の動きをチェックし、その動きを各チームに伝える人
 周囲に目を配れる人担当



とまぁ、こんな感じで、
出るわ出るわ、一芸に秀でた男たちが。


当然、映画を見ながら
「もし、自分がこの収容所にいたら、何の役に立てるだろう?」
って思うわけです。


ひいては、
「今の自分は何屋(何のプロ)なんだろう?」
とも思うわけです。


これは、
「営業やってるから、おれは営業屋だな」
とか
「商品企画やってるから、企画屋だな」
とか
そういったレベルの話ではないです。


「職種」の話をしているのではなく、
「職能」の話です。



たまには、立ち止まって、
「自分は何屋か?これから何屋として生きて行くのか?」
こんな自問をしてみるのもいいかもしれません。


あ、そんな話と関係なく、「大脱走」はおもろいですよ。